4月17日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー!
誰かのやさしい嘘で、今日も世界は救われる。
彼女が引き受けた最難関のミッションは、アメリカにやってきた難民の兄弟の就活だった。この混乱に満ちた世界から生まれた、心揺さぶる感動の物語。
そして自身がこのテーマに深い関わりを持つ監督フィリップ・ファラルド―のもとにこの脚本が届く。ファラルドーはこう明かす。「94年、ドキュメンタリーを作っていた友人と戦時中のスーダンに滞在していた。2度の集中砲火に遭い、国連から避難を言い渡された。人々を置き去りにし、自分たちだけが助けられることに罪の意識を感じた。もちろん僕に責任はないけれども、その場を飛び立つ時、彼らを見捨てたと感じたんだ。その感覚が消えないままこの脚本を読んだ。あの場に戻って、彼らの物語を語り継ごうと思ったんだ」






1968年、ケベック・ハル生まれ。社会政治学と国際関係学を学んだ後、1988年コンテスト形式のテレビシリーズ「La Course Destination Monde」に参加。世界中を旅し、20か国で短編映画20作を作り上げ、見事グランプリ受賞を果たした。その後、アジア人のカナダ移住を描いた政治風刺ドキュメンタリー「Pâté chinois」を監督。2000年には初の長編作『La Moitié gauche du frigo』で、トロント国際映画祭の初監督作品に贈られるベスト・カナディアン・ファースト・フィーチャー賞を、そして2001年ジニー賞ではクロード・ジュトラ賞など数々の賞を獲得した。2006年、長編2作目『Congorama』は、カンヌ映画祭の監督週間のクロージング作品となった。2008年、3作目となる『C’est pas moi, je le jure』は、トロント国際映画祭で初上映され、翌年、ベルリン国際映画祭における4歳以上の子どもを対象にした映画部門で、クリスタル・ベア賞とドイツ児童映画賞を獲得した。2011年の作品『ぼくたちのムッシュ・ラザール』は、トロント映画祭で最優秀カナダ映画賞を獲得したほか、ロカルノ映画祭とロッテルダム国際映画祭で、いずれも観客賞を受賞。2012年にアカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされ、全世界で50以上の国と地域に配給された。